この記事では、データ分析のツールとしてよく聞く「BIツール」を知りたい方へ向けて、
● BIツールとは何なのか?
● BIツールで何ができるのか?
について、ご説明したいと思います。
▶BIツールとは?
「BIツール」とは、「BIという経営手法を支援するためのツールの総称」です。
「BI」とは、Bisiness Intelligence(ビジネスインテリジェンス)の略で、その意味は「社内データを活用し、経営戦略 / 戦術 の意思決定へ活かすプロセス」です。
BIツールは、このプロセスの「社内データを活用」の部分を支援します。
以下で、BIの流れとBIツールを主にどこで利用するのか示します。
▶BIツールにはどんな機能があるのか
ここではBIツールの一般的な機能の紹介を行いますが、ここで取り上げた機能が導入予定のBIツールに搭載されているとは限りません。ご注意ください。
BIツールを選定するときは、搭載機能について、しっかりご確認ください。
① データ入力機能 データベース、Excel、PDFなど、いろんなデータソースからデータを取り込むことができます。
取り込んだデータは、データモデリング作業後、分析のためのデータとして一緒に扱うことができます。 ② データ変換機能 取り込んだデータのフォーマット変更、不要なデータの削除など、データの整理を行う機能です。 ③ データモデリング機能 データモデリングは、データ同士の関連付けをしたり、分析に適した数値へ加工を行う作業です。
これをしっかり行うことで、データ同士の関係性を深く分析することができます。
④ レポート出力機能 BIツールで作成したレポートを、別のデータ形式に変換して出力できます。
例えば、PDF、PowerPoint、Excel形式で出力できます。
レポートとは、「BIツールの分析結果をまとめたもの」で、いろんなグラフや集計表が配置されています。
⑤ レポート/ ダッシュボード共有機能 作成したレポートやダッシュボードをクラウドシステムを介して、メンバーへ共有し、Webブラウザなどで確認することができます。
ダッシュボードとは、「複数のレポートから重要な情報を切り取って集めたボード」で、横断的かつ即時的に重要な情報を把握するための要約ボードです。
⑥ データ分析機能 (4つ)
● 可視化(データビジュアライゼーション)機能
データの傾向や関係性を視覚的に表現できる機能です。
数値の羅列だけでは見えなかった、データ同士の関係性が見えます。
おなじみの折れ線グラフや円グラフ、地図を利用した表示など様々な可視化が行なえます。
● OLAP(オンライン分析処理)
多次元的に分析を可能とする機能です。
例えば、OLAPの機能の一つとして、ドリルダウンという機能があります。
以下はドリルダウンのイメージです。
このように即時にデータの見え方を変更し(次元を切り替え)、素早く分析することを可能とします。
●データマイニング支援機能
データマイニングとは「大量のデータを統計学やAIなどを駆使して、隠れたパターンや価値を見出すための手法」で、これを支援する機能があります。
例えば、「クラスタリング」という分析方法があります。
これは、コンピュータが自動でデータをグループ分けするものです。
その結果から、グループごとに何かしらの関係性が見出せないか、人間側で深堀りの分析を行います。
● シミュレーション(プランニング)支援機能
「想定されるケースを仮想的に実現し把握する」ことを支援する機能です。 予算計画やマーケティング戦略の立案を行うときに、ひとつの根拠として用いられることがあります。
一つの機能例として、「What-if分析」があります。
What-if分析では「仮説を立てたシナリオが発生した場合に、どんな変化をもたらすのか」を把握します。
以下は、月の売上の増減をWhat-if分析した場合のイメージ図です。
BIツールではこのような表現を素早く作成できます。
▶BIツールをまずは触ってみたいという方へ
BIツールをお試ししたい! という方は、「PowerBI」というBIツールを使ってみてはいかがでしょうか?
以下の点からおすすめします。
・MicroSoft製
・データ分析に十分な基本機能をずっと無料で使える
★もう少し詳しい情報を知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
→ 「弊社におけるPowerBIの活用について」: https://www.blog.promptk.jp/post/power-bi-1
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