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2025年8月6日 IoP技術者コミュニティ「SAWACHIエンジニア養成講座 可視化編」の講師を務めました

  • ynakahira
  • 8月6日
  • 読了時間: 4分

更新日:8月7日


■ 講座概要


2025年8月6日に、IoP(Internet of Plants)技術者コミュニティ主催の「SAWACHIエンジニア養成講座 可視化編」で講師を務めさせていただきました。本講座は、高知県が推進するIoPプロジェクトの一環として、SAWACHIプラットフォームのソフトウェア開発APIを活用したデータ可視化技術の習得を目的としています。


■ 講座内容


本講座では、以下の内容を扱いました:


1. ソフトウェア開発APIの特徴

今回の講座では、SAWACHIプラットフォームのソフトウェア開発APIに焦点を当てました。このAPIは以下の特徴を持っています:

・OpenID Connectによる世界標準の認証方式

・HTTP通信による汎用的なアクセス方法

・Chabudai Service APIによる農業サービス向けの専用機能


ソフトウェア開発APIを使うことで、Webアプリケーションやモバイルアプリなど、様々なソフトウェアからSAWACHIのデータにアクセスできます。


2. データモデルの理解

SAWACHIでは、農業データを以下のように分野別にモデル化しています:

・圃場環境モデル(温度、湿度、CO2など)

・気象モデル(2km/5kmメッシュの気象データ)

・生産者属性モデル

・出荷モデル

・青果物市況モデル


これらのモデルを組み合わせることで、現場の状況を多面的に把握する「デジタルツイン」の実現を目指しています。


3. 詳細分析画面(ModelMethod)のハンズオン

実際にSAWACHIの詳細分析画面を使用して、ソフトウェア開発APIがどのように活用されているかを実習しました:

・データカタログからデータ構造の確認

・時系列データの可視化

・背景で動作するAPIの仕組みを理解しながらグラフを追加


4. Python実行環境でのソフトウェア開発API実践

ブラウザベースのPython実行環境を使用して、実際にソフトウェア開発APIを呼び出す実習を行いました:

・OpenID Connectによる認証とアクセストークンの取得

・モデルAPI、アセットAPI、データAPIの順次呼び出し

・取得したデータの構造解析と可視化

・実際のアプリケーション開発を想定したAPI利用方法の習得


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■ 技術的なポイント


本講座で特に重要だったのは、ソフトウェア開発APIに関する以下の技術要素です:


ソフトウェア開発APIの階層構造

SAWACHIのソフトウェア開発APIは階層的に設計されており、モデル→アセット→データという流れでアクセスします。例えば、温度データのパスは以下のような構造を持ちます:


/kochi/stmprj/ST000030/field_1/env_stmprjsensor_1/temperature


各要素が県、市町村、農場ID、圃場ID、機器ID、測定項目を表しており、データの所在を明確に示しています。


OpenID Connectによる認証の重要性

ソフトウェア開発APIでは、「Googleアカウントでログイン」などでも使われているOpenID Connectを採用しています。これにより、高いセキュリティを保ちながら、開発者は認証機能を自前で実装する必要がなくなります。この世界標準の認証方式により、様々なプラットフォームとの連携が容易になります。


Chabudai Service APIの特徴

高知県が独自に開発したChabudai Service APIは、農業サービスに特化した機能を提供しています。時系列データはもちろん、気象データや圃場属性といった貴重な情報にアクセスできる仕組みが整っており、自社のサービス強化や新しいデータとの組み合わせを直ぐに試すことができます。


■ 参加者の反応


参加者からは、ソフトウェア開発APIの仕組みを実際に手を動かしながら学べたことで、理解が深まったという声をいただきました。特に、詳細分析画面の裏側でどのようなソフトウェア開発APIが動いているかを意識しながら操作することで、システム全体の動作原理が理解できたとの感想が寄せられました。また、OpenID ConnectやHTTP通信といった汎用的な技術を使っているため、他のシステム開発にも応用できる知識が得られたという評価もいただきました。


■ 今後の展開


本講座は9月6日にも開催予定です。


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